脳卒中|くすのき診療所 神戸 脳神経内科

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脳卒中

脳卒中とは

脳卒中

脳卒中という言葉は、「脳」が「卒然(=突然)」に「中(あた)る」ということで、医学的には脳血管障害と呼ばれます。突然に、脳の血管が破れたり詰まったりして、その部分の神経細胞が壊れ、その結果、体のいろいろな機能が失われてしまう病気です。
私たちの脳はたくさんの神経細胞から成り立っており、常時血液から供給される酸素とブドウ糖を消費し続けています。血流が途絶えると、数分で神経細胞は働きが停止し、数時間で死滅します。
脳の血管が破れると脳出血、脳の血管が詰まると脳梗塞です。

【脳梗塞】

閉塞した血管の太さと場所によって症状は様々であり、全く無症状のこともあれば、意識がなくなって死亡することもあります。代表的な症状は、顔がゆがむ、どちらかの手足の力が抜ける、言葉が話せなくなる、などです。血管の詰まる状況によって、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症、ラクナ梗塞などに分けられます。

  • アテローム血栓性脳梗塞:高血圧や脂質異常症(高脂血症)、糖尿病などの生活習慣病によって脳の動脈硬化が起こり、詰まってしまいます。睡眠中に発症して、朝起きた時に、気づくのが特徴です。生活習慣病の治療が大切であり、再発予防に抗血小板薬(アスピリンなど)を服用します。
  • 心原性脳塞栓症:不整脈などで心臓の中に血栓(血の塊)ができることがあります。この血栓が血流に乗って脳まで運ばれて、そこで血管を詰めてしまいます。日中の活動時に発症することが多く、重い麻痺や意識障害をきたすこともありますが、すぐに病院で血栓を溶かす治療を受けることができれば、劇的に改善することもあります。とにかく大至急、受診しましょう。再発予防には抗凝固薬(ワーファリンなど)を使用します。
  • ラクナ梗塞:高血圧が原因となって、比較的細い動脈が閉塞して小さな脳梗塞が起こります。症状も比較的軽く、放っておいても良くなることもあります。ただし、再発したり、逆に出血したりすることもありますので、しっかりと高血圧の治療をしましょう。

治療:血管が詰まっても早期(4.5時間以内)であれば、血栓を溶かすことができる場合があります。また、血管の中に細い管を通して詰まった血栓を取り除く治療もあります。1分1秒を争います。「疑ったらすぐ病院へ」駆け込んでください。

【脳出血】

脳出血には、脳の中の血管が破れる脳内出血と、脳の表面のクモ膜下腔に出血するクモ膜下出血があります。

  • 脳内出血:ラクナ梗塞と同じで、原因の多くは高血圧です。脳の中を走る細い血管が破裂します。日中の活動時に起こることが多く、小さな脳出血は症状が出ないこともありますが、脳梗塞のように片方の手足の力が抜けたり、言葉が喋れなくなったりするほか、大きな出血になると意識がもうろうとなることもあります。
  • クモ膜下出血:成人以降に起こる場合は、ほとんどが動脈瘤の破裂です。クモ膜下腔とは、脳とそれを覆う頭蓋骨の間のスペースのことで、脳脊髄液という水で満たされています。その中を走る動脈が膨れてきて、やがて破裂して脳脊髄液の中に出血するのがクモ膜下出血です。特徴は、突然「頭を殴られたような」激しい頭痛です。吐くこともあります。脳内出血と違って、麻痺が起こることは少なく、そのまま意識が薄れて、死んでしまうこともある恐ろしい病気です。

脳卒中の予防・二次予防について

脳卒中は、突然に発症して、これまでの生活を一変させたり、命に関わったりすることもある恐ろしい病気です。また、一度起こると再発しやすいのも特長です。
脳卒中を予防するには、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、不整脈(心房細動)、喫煙習慣などの危険因子を可能な限り減らすことが重要です。また、食生活をはじめとする生活習慣の改善も大切です。
一旦脳卒中と診断されたら、再発予防を心がけましょう。症状が変わらなくなっても、専門医にきちんと通院して、少しでもおかしいことがあったら、すぐに相談してください。

医院概要

医療法人かけはし会
脳神経内科 くすのき診療所
院長  苅田 典生 かんだ ふみお
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